突然の1型糖尿病 ②

病院に搬送されてからは、両腕に2本ずつの点滴と、血液検査、CTなど検査を受ける。
事の経緯を説明する時も口が乾いてうまく話せない。
何時間経ったかわからないけれど、今日は帰れないかなと考えているころ、
看護師さんが、「ご家族来てますよ。お呼びしますね。」と。
夫と両親、見ていてもらっていた子供二人が病院に来ていて、
その時私はわざわざなんで?申し訳ないと思っていた。
入院になるという事で家族と話をした後、病棟に移った。
その時に先生からお話があり、まだ調べているところではあるけれど、
おそらく1型糖尿病だと思います。と説明を受けた。
搬送されたときは血糖値は、600以上。測定器最高値も振り切って正確な数値はわからない程
高かったよう。体が極めて酸性になっていて状態は良くないです。と説明された。
呑気な私は、胃炎じゃなくて糖尿病だったの~⁉とびっくりする程度で、
まだ他の感情は湧いてこなかった。
糖尿病には1型と2型があって、その違い程度は知っていた。
私はその1型になっちゃったのか~、って事はこれから注射が必要なのか~、
なっちゃったなら仕方がない、やるしかないか。と考えている間に少しずつ苦しかった呼吸が落ち着いてきて、
口の渇きもマシになった。完全に高血糖が原因だったんだど痛感した。
後の先生からのお話によると、搬送された時は【糖尿病性ケトアシドーシス】だったようだ。
夜には苦しさが楽になり、家族に連絡したりスマホで1型糖尿病をいろいろ調べた。

後から聞いた話によると、搬送後いろいろな検査の後、先生から夫に説明があった際、
状態は良くないですと。ドラマでよく観る今夜が山です的な話があったらしい。
それで救急に両親や子供が来てくれたらしい。
そんな事も知らない私は、高血糖で機械振り切った事をすごくな~い?と自慢話のように家族に
話そうとしていたけれど、話しなくて良かった。

検査の結果から、劇症1型糖尿病と診断された。
膵臓からほぼ0、インスリンが出ていない。
ウイルス感染が引き金となる可能性があるみたいだけれど、私の場合症状が出る前の
体調不良などはなかったため、結果的に原因不明。

この日から私の1型糖尿病生活が始まった。


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